うす。
お世話になっております。しもねです。
つい先日、”喫茶ステラと死神の蝶”を完走しました。
『喫茶ステラと死神の蝶』(カフェステラとしにがみのちょう)は、ゆずソフトより2019年12月20日に発売されたPC用18禁恋愛アドベンチャーゲーム。ゆずソフトの第11作目。-Wikipedia
今でも気を抜くと「きっさすてら…」とか口走りそうになります。喫茶(カフェ)ステラ ですね 間違えない為にも今後は公式略称である”フェラ神”で呼んだ方がよいのでしょうか
このブログの開設目的も「ステラ終わったはいいけど感想は140文字に収まるわけないしTwitterに上げたら思春期のイーロンが一瞬で憤慨しながらアカウントBANするような長ったらしい感想文の置き場を作りてえ!」って感じのものだったので。有言実行します
↓ステラ買うまでの経緯とか
注:当たり前ですがネタバレのオンパレード、というかネタバレしかありません。未プレイの人や「俺は実際に買う気ないしストーリーさえ知れればなんでもいいもんね…😏」みたいな捻くれたオタクじゃない人は回れ右を推奨します
〇共通√
千恋やリドジョに比べると平和だったというのがまず一つ。初手あんなんだし平和なわけないだろ!いい加減にしろ!と言いたくなるのもわかるんですが、それ以降目立った緊迫シーンもなかったですし、昂誠の問題自体概ね共通√だけで片付きますし。まあ千恋はなんかモロ人外とバトルが繰り広げられるしリドジョは超能力社会での犯罪に対応する話なので平和を感じるのは当然っちゃ当然。あと主人公が大学生なのも今回は気を引きました。だから先の2作に比べると地の文(主人公視点)の表現がいくらか大人っぽくなっていて、それも平和というか落ち着いた雰囲気の形成に一役買っていたのかなとか思ったり。
前半は喫茶ステラで働くようになるきっかけの話と開店に向けての奮闘がメイン。童貞コンプからか不幸にも時間遡行しちゃって上位存在に目をつけられた→アドバイスに従った結果カフェでバイトして償うことになりました!←なんて??
最序盤のCG(ナツメのアレ)から刺激が強かったので掴みはかなりインパクトがありました。そのままスムーズに開店準備の話に移っていくのでスラスラ読めました
後半のメインは開店後のエピソード、特に深山一家の話が結構大きな部分を占めていましたね。親子の話はどうやってもしみじみくるので好印象。今回共通√だけでも主人公の成長が結構強く感じられたなあ…って思ったんですが命掛かってるのでそりゃ当たり前でした
あと選択肢次第でバッドエンド送りにもされるのが印象に残りました。フローチャート埋めのために一応通りはしましたがかなりあっさりと死ぬんですね…
以下個別√はプレイ順に書いていきます。
〇ナツメ√
評価:9/10
本作の喫茶部分担当兼罵倒担当。大半のプレイヤーがこんなのを嫌いなはずがなくて…
実際のところ、栞那√だけ最後に持ってくこと以外は推奨順に指定はないよって言われたので迷わず攻略1人目に選択しました。オタク君ガン刺さりで草なんだ。
内容はナツメ自身の事情、幼少期の体験から来る諦観と生きる理由についての話がメインでした。病と魂の問題で他者との深い関わりを避けてきたナツメがそれを無視してズカズカと踏み込んでくる主人公に揺り動かされていく、惹かれていく様がありありと描かれています。共通√で散々見せたあの蔑みの表情の中に好意と優しさが段々混じっていく様子が好みに合致しすぎていました、個人的にはほぼ芸術の域と言って差し支えないです。
前半でナツメが抱える問題は大半が解決+恋人関係が成立したので、後半はイチャつきの成分を強めにしつつ残った問題の完全払拭を目指していきます。ナツメの両親のカフェに関する計画など、現在のナツメの状況の原因となった過去の話を基盤としてわかりやすく進行していくので感情移入はしやすかったと思います。両親の本心を理解してすれ違いを解消、自由に生きていけるようになったクライマックスシーンの威力は絶大です、もう本当にだいぶこみ上げてました。
あとチャイナ服とか目隠しとか足でのプレイだとか、お前らこれが好きなんだろ!?って言われてるかのようなシーンが多いのも魅力。まったくもってその通りです。本当に、本当にありがとうございます
良かった点/いまひとつだった点
◎ ちゃんと√後半デレデレにしてくれる
◎ 素の部分の見え隠れが素晴らしい
◎ クールそうなのにコロコロ表情が変わるのが素晴らしい
△ 宏人に彼女が出来ている
〇愛衣√
評価:7/10
ドエロ谷こと火打谷さん。自分としては褐色属性にそこまで惹かれるタイプではないと思ってたのであまり期待はしてなかったんですが、いい意味で裏切られました。物凄い”陽”の容姿だなあって思いながらシナリオ進行してたら意外と色恋沙汰に関して無知だったりそっち方向の知識が変な着き方してたりでおや…?とさせられた後の不慣れな告白シーンの破壊力が凄まじいです。そもそも好きを自覚できたのも女子会ありきだったし周りの後押しがなければ告白に踏み切れていたかどうかって感じだったし。
本当に想像以上の甘酸っぱい感情と初々しい恋愛劇が丁寧丁寧丁寧に描かれています。前半が大体そんな感じ
後半は愛衣が抱える能力、”虫喰の瞳”とそれによる過去の遺産がメインで関わってくるお話。安易な考えで水泳部の友人に対して力を使い、あまつさえ依存させてしまった上に部活内の輪も乱してしまったという過去。そんな過去、もとい逃げてしまった友人と再度必死に向き合い、何度も友人と対話を試みすれ違いの解消を図る姿は本当に健気そのもの。心が強えヒロインなのか…?
最後、負の感情をトリガーに溢れてしまった蝶をなんとか再回収し、力の制御を完全に会得するシーンも昂誠との絆を強く感じられて結構好みでした。
良かった点/いまひとつだった点
◎ シリアスと甘々な恋愛のメリハリが良い
◎ ストーリーがかなりわかりやすい。シンプル。
△ エロシーン入った途端に主人公が豹変するので気になる人は一定数いそう
〇希√
評価:5/10
幼馴染担当枠。今からでもこんな子に毎朝起こしてもらえる生活になれませか。昂誠の幼少期の事情もあり、単なる幼馴染よりも深い関係で過ごしてきただけあってゲーム序盤から会話中での遠慮的なものが皆無です。言いたいことを臆さず言える関係。ただそのせいで元から距離感がかなり近く、告白までが引き伸ばされている感じは否めない。
途中からほぼほぼ神社がメインの舞台になったり、赤い蝶がシナリオのほとんどを占め始めたりするので、カフェといったコンセプトやモダンな雰囲気を求めていた層にとっては刺さりずらい要素がルート全体を通して多かったように感じるのがもったいないです。自分は大丈夫でしたがシリアス強めだったのも人を選びそうではありました
逆に刺さったところを挙げると、全編通して繰り広げられる夫婦漫才とかは大好物の類でした。恋人になった後も雰囲気に大きな変化がないのもいい(もちろんいい意味で)。
良かった点/いまひとつだった点
◎ 見知った名前が急に出てきて嬉しい驚きがあった。過去作とのつながり要素ありがたい
◎ 立ち絵・表情差分が全体的に刺さった。><の顔が好き
△ 最終盤の展開に難あり気味。実母が健在なのに前世の母こと赤磐様に向かってガチ泣きし始めるのはちょっとよく分からなかった
〇涼音√
評価:6/10
お姉さん担当兼ロリ担当。キッチン勤務かつ上司というキャラ立場の都合上、どのルートかに関わらず登場機会が多かったのでサブキャラ感は思ったよりなかったです。
蝶や死神といった話題はほぼ出てこないので共通√の雰囲気からほぼそのままの状態で進行していきます。良く言えば元のコンセプト通り、悪く言えば大きな起伏がなく平坦気味(バストサイズの話ではない)。
ルート全体で仕事に対する情熱、こだわりが伝わってくるのもこのルートの特徴かと。職場での立ち振る舞いを通して昂誠に大人(社会人)としての在り方を見せるプロフェッショナルの姿と、年上の余裕を保とうと必死になりながら裏では昂誠の一挙手一投足にドキドキさせられている姿のギャップが結構満足度高かったですね。
良かった点/いまひとつだった点
◎ 別視点の時のSDイラストがかわいい
◎ ハート目のシーンが刺さった。オタクなので
△ もう少しボリューム欲しかった感。雰囲気というかテイストは結構好みだっただけに勿体ない
〇栞那√
評価:9/10
ぶっちゃけこれ語るためだけに感想記事やるか~になってました。俺も妖怪乳しゃぶりになれませんか、今から。ダメですか。わかりました。
前半部分は共通√で全く語られなかった、「死神」についての話題、後半部分はひたすらにイチャつきながら、昂誠と両親の関係についての深堀りがメインでした。
作中で色情淫乱死神娘とか言われまくっていただけあって、結構なんでもそっちの方の話題に結び付けるし、割と下ネタを振ってくるところがあります。好き。しかもそういう話題の矛先が自分に向いた途端すぐに弱くなります。好き
前半の山場は何と言っても年末、栞那の消失と復活のシーン。ここが効いたとか枚挙してるとキリがないので一番ヤバかったシーンだけ取り上げると、
ここです。直前の好きなところ列挙シーンでボロ泣きの状態から追い討ちでこれなのでさすがに涙腺が塵芥残さず破壊されました。ルート前半全体に言えることなんですが、お互いの恋心、というかお互いを幸せにしたいって気持ちがそれはもう伝わってきてなんというかもう……
後半に関しては、主人公サイドに焦点が当たっていたのが珍しいなとは思いましたが、最初に提示された問題の解決策、愛を育んで結婚して子を育てることをひとつひとつ実践していくようなシナリオで特に不満は覚えませんでした。ただ死神についての気になる点とかもう少し込み入った話を後半でもう少ししてくれたらよかったなあ的なものはなくもない
良かった点/いまひとつだった点
◎ しっかり泣ける
◎ 各シーンのクオリティが5人の中で一番よかった気がする
△ 前半に若干ご都合展開感を感じる、復活までがちょっと早すぎない?
〇総評
各ルートの平均点を取って7.2/10、100点中72点ということで。
キャラに関してはやはり個々人の好みによるところが大きいとはいえ、自分にはナツメがかなりいい刺さり方をしたのでかなり満足です。楽しく走り切ることができたと思います。そんなところ。
拙い文章ですが読んでくださってありがとうございました。次回の記事はオンゲキで何かしらやりたいなと思ってるので気長に待っていただけると幸いです。それでは!